2年に1度開催される世界カイロプラクティック連合(WFC)の総会、学術大会に参加するために10月4日からオーストラリアのクイーンズランド州・ゴールドコーストへ行ってきました。
現地で初めて知ったのですが、コアラを抱っこできるのはクイーンズランド州だけなんですって。
成田空港からジェットスター(LCC)が毎日1便だけ直行便が飛んでいるので、20:50発のフライトでゴールドコースト空港に6:30分に到着。時差は1時間日本より早く、季節は真逆の春(のはずが初夏の陽気)。
到着した日から4日間はカイロプラクティックの勉強をするので、7:30に空港から1時間強ほど離れたホテルへそのまま移動・・・8:00からセミナー開始するのに間に合わない。
しかし、最近は渡航前にアクセス事情を事前に調べることができるので助かりますね。移動は本当にスムーズ。
会場に到着したのが8:30過ぎ。5:00に機内食を食べただけなので、お腹が空いた・・・と思いながら勉強。講師はイタリア人ですが、英語が堪能なので助かりました。
最初の4日間は「認知機能の低下を探る」というテーマの話で、細かな運動や反射が遂行できているか確認するとともに小さな問題のうちに改善することで痛みの予防だけでなく、将来の認知機能の低下を防ぐ話です。
例えば、音がした方向に顔が向いたり、目が向いたり・・・光に対して瞳孔がどれほど収縮するか・・など。
マスタークラスセミナーだったので、学校で習う基礎知識からずいぶん発展・応用したものでした。
この4日間のセミナー参加費用は13万円超でしたが、毎日2回の軽食と昼食、1回のピンチョスパーティーがついていました。
この会はカイロプラクターの中でも特に食べ物に気を付けている人たちの集まりなので・・・
- グルテンフリー(麦タンパク不使用)
- デイリーフリー(乳製品不使用)
- ベジタリアン向け食事
- 精製糖は使用しない(アガベなどを使う)
が用意してあって、とてもよかったです。
とりあえず、初日の10時半の軽食時にはお腹がペコペコだったので、フルーツカクテルを2~3個食べてなんとか過ごして・・・(ありがたい)
昼食時には、サラダミール(野菜を中心とした食事:ベジタリアン向け)を2種類と肉料理、魚料理、チップス(フライドポテト)が用意されていました。
失礼にもホテルスタッフに
僕「これはオーストラリア料理ですか?」
なんて聞いたものですから、スタッフの人が
スタッフ「なーに言ってんの。当たり前ですよ!うまいから食べてみろぃ!」
なんて言われたので、肉を一つとったところで・・・
写真は「牛ホホ肉の赤ワイン煮」なんですけど、肉が固いのなんのって。
ナイフをギコギコこすりつつ、押し付けながら切ってようやく切れる固さ・・・。
周囲のオーストラリア人の様子を見ても、皆もギコギコと肉を切っていたので、そういうものなのかな?という感じで食べる・・・か・固い。
個人的に良かったのは、オーストラリアの伝統的なお菓子『ラミントン』
日本のレシピでは薄力粉が使ってあるようですが、この会ではグルテンフリーなので、小麦粉は使っていませんでした。
初めて食べたのですが、素朴な味わいで甘さもそれほどなく(今回に限って?)、とてもおいしかったです。
ただ、すごく大きい(5cm角くらい?)
ルバーブとリンゴのカップケーキ?というものでした。クランブル(ザクザクしたクランチ)と角切りリンゴ、ルバーブを混ぜこぜにしてオーブンで焼いたもの?という感じでした。
砂糖は使われていないので、ほのかに・・かすかに甘いような気がする昼食後のデザートでした。
ルバーブってあまり使い道がない気がしていましたが、こういう感じで使うんですね?
セミナーが終わった翌日からは、場所を移して各国の代表者会議です。
世界カイロプラクティック連合(WFC)に所属する各国代表団体の代表者が集まる機会で、各国の置かれている状況や活動について発表していきます。
写真は、背中を向いていますが、ボツワナ代表と話をしているシーンと、WFC事務局長と話をしているシーン。
各国代表者会議、WFC総会中の食事と軽食はこんな感じで過ごしました。
一緒に食事を摂っているのは、マレーシア代表と副代表の2名。
マレーシアはカイロプラクターがまだまだ少ない中で、若い人たちが頑張って盛り上げている最中です。カイロプラクティックの大学教育も国内で行われているので、若手が育っているところですね。
僕の食事は基本的にサラダミール(野菜中心の食事)なので、肉魚はあまり摂らず(魚は少し食べます)。
軽食で用意されたタピオカには
- GF:グルテンフリー(麦不使用)
- DF:デイリーフリー(乳製品不使用 )
- Vegan:ヴィーガン配慮
と書いてあります。
お肉は食べなかったですけど、一緒に行った先生曰く「オーストラリアでは珍しく柔らかい!」と言ってました。
宿泊先にホテルがなかったので、毎朝カフェで朝食。
だいたい6時に朝食を食べに出ていましたが、ほとんど満席ですね!
- 左上のピンクはビーツで作ったドレッシング。野菜とナッツを使ってあるヴィーガン向け(乳製品も不使用)
- 上真ん中のピンクもやっぱりデーツですが、湯で野菜とアボカド、卵が入っているベジタリアン向けの朝食。アボカドを混ぜるのが大変・・・。
- 右上はイチゴのパンケーキですが、甘味料は不使用です。イチゴのシャーベットが乗っていますが、ほとんど甘さはない。パンケーキも米粉です。
- 左下はアボカドディップのトースト。乳製品も不使用のヴィーガン向け。謎のチップスが乗っていますが、味はほとんど無くて食感用?
- 下真ん中はアサイーボウル。興味本位で初めて食べたのですが、甘みは少ないけど、大量のアサイーシャーベットがベースなので、朝から冷たいもの食べてる気分・・・。シリアルもたっぷり入っていたので、ヴィーガン向けとはいえ結構な大きさ&量
残りの日数は学術大会に参加して過ごします。
レセプションパーティ時に各スポンサーとのコミュニケーションを図ったり、サプリメント、テクノロジー、グッズを見聞きすることから始まりました。
その後は、学会発表を8時半~18時まで連日続く日々で。
画像にあるのは基調講演の一つですが、この数年の医療の在り方について話しています。
病気を中心とした医療体制 が主流でしたが、数年前から「患者(人)を中心とした医療ケア」がこれからの医療体制だと話しています。
つまり、病気になってから様々な医療チームが関わるのではなくて、人々の未病段階、個人の人生、健康な将来性などを考えてカイロを含む医療チームが関わっていく関わっていく。そんな話でした。
滞在地はホテルがなく、アパートメントタイプの宿泊施設でした。
ので、だいたい僕の部屋で毎晩ミーティングします。部屋はなかなかに広い・・・!
ネームカードは外国人に覚えやすいように トム にしているのですが(トモヒコって英語話者には発音難しい)、カナダ人から
「どうして一部のアジア人は本名じゃなくて、英語圏の名前にしてるの?(本名はあなたのアイデンティティじゃないの?)」
って言われたりして、英語ネームが逆に”自分が無い”みたいになって苦笑いしちゃったり。
海外のイベントには必ず、最後にドレスコードで出席するフォーマルパーティがあります。
功労賞などの名誉賞の授与があったり、海外には付き物のダンスパーティで締めくくりました。
翌朝7時には空港に向かわないといけないので、早めに切り上げたいところ・・・現地の人たちから
「ほらほら!なにしゃべってばかりいるのよ!踊るわよ!帰るなんて言わせないから、早くダンスフロアに集合!」
って急かされて、必死に断って10時過ぎに自分の部屋に帰りました。
帰りのフライトでは、驚くことにたくさんの日本人修学旅行生に交じっており・・・東京で1泊して2日かけて帰ることになりました。