症例報告:肩の痛みと腸炎?

随分以前から肩の痛みがあり、様々な療法を受けたもののなかなか改善しない。と訴えてやってきた方がいました。

 

実際に当院で肩を動かしてみると、痛みで顔をゆがめ、さらに痛みから解放されようと、身体を動かして痛みを和らげるような姿勢を作りました。

 

この方は、無意識に肩を動かさないように痛みのでない範囲で腕を動かすようになっていました。

 

肩が痛くなった原因や話を聞くと、さほど強い痛みを訴えてはいなかったものの、実際に肩を第三者に動かされると、痛みがひどく、話を聞いている以上に辛い状況であることがわかりました。

 

結果的には、1回目の施術後に痛みは80%消失し、第三者に腕を様々な方向に曲げたところで痛みを感じることはなく、違和感まで軽減することになりました。

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肩には様々な問題が投映されることがあります。それは、四十肩や五十肩のように肩の関節そのものに炎症が生じるケースばかりでなく、胃や腸など消化器の炎症などの問題が肩に現れることがあります。

 

最初にこの患者さんには歩いてもらいました。

 

すると、痛みを感じている肩は全く動かさずに不自然に歩いているのが一目でわかりました。患者さんにそのことを伝えるが、本人は全くわかっていませんでした。

 

最初に問題の改善に取り掛かったのは、不自然な歩行を改善させることでした。

 

歩き方には、ホルモンバランスの崩れが関係していることがありますが、この患者さんにはストレスを長期間にわたって受けている可能性がある検査結果が表れました。

 

脳の働き方を様々な検査を通して何度も確認し、感じているストレスを軽減させるような施術を行いましたが、肩の痛みは全く軽減しませんでした。

 

次にストレスの原因について掘り下げることに着手しました。

 

様々な質問を繰り返して聞いたところ、大腸と小腸の入れ替わる部位に何らかの問題があるのではないかと推測する話しを聞きました。

 

それについて指摘すると、患者さんからは「数日前に胃腸炎になった。」という話しを聞きました。

小腸と大腸に入れ替わる部位。回盲部はよく問題を起こす部位であり、肩に痛みを投射してしまう部位でもあります。

 

これが原因ではないかと判断し、回盲部の働きを改善させるように様々な施術を行ったところ、肩の痛みはほとんど消失することになりました。

 

結果的に、この人の問題は大腸炎にあるのではないかと推測でき、様々な生活を振り返るキッカケになることになりました。もし、同じ食べ物を繰り返して摂りつづけているならば、それが原因する場合があります。

 

この患者さんにはいくつか複数の食べ物を続けて摂りつづけていることが伺えましたので、それらを止めるように説明して帰ることになりました。

 

 

肩の痛みが長く続く場合、もしかしたら当院で原因の追究や改善の手助けができるかもしれません。困っている場合はメールや電話で一度問い合わせてみてください。

 

若槻カイロプラクティック

Tel. 0852-20-2040