ちょっと変わった体の問題を訴えてやってきた患者さんがいたので紹介しましょう。
この方は、以前から当院に来ておられる方から紹介を受けて来院。症状はなんでしょう?とお聞きすると、
「ある日を境に高血圧になりまして・・・」
と、これはここで対応できる問題でしょうか?という雰囲気を感じながらお話してくださいました。
彼女は50代の女性で、毎日仕事に出ている方でした。ストレスは?と聞かれれば全くないという状況ではないが、特別PTSDのようにショックを受けたようなことはなく、日常的な生活を続けていた。
ところが、ある日調子が悪いと思って血圧を測ってみたところ、普段120程度しかなかった収縮期血圧が140を超えて出ている。機械の故障かと思ったが、それから連日140台以上を維持していた。
とりあえず病院へ行ったが、医師からは「ストレスが原因では?」と言われ、降圧剤を処方された。
彼女は納得がいかず、薬を使い続けてていいのだろうか?という疑問から知人に当院のことを聞き、来院してきたということだった。
さて、どうしてものだろうか?
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とりあえず、彼女の問題の経緯を詳しく聞き、さらに関係ないだろうと思われるプライベートな状況なども詳しく聞くことにした。
しかし、彼女の話からは血圧が突然上がるような原因を想像することはできなかった。
そこで、彼女にあることを聞いた。
「アレルギーはありますか?家族はアレルギーを持っていますか?」
すると彼女は既にIgGアレルギー試験を受けてきた。と言い、その結果を持ってきていた。
96品目の食品のアレルギーを検査するキットを受けて、その結果はほとんどが陰性だった。
僕がみたところ、陰性に当てはまるが、グルテンの項目に少し反応が出ているのが気になり、その点を彼女に伝え理解してもらった。
心臓は一部が横隔膜に付着しているため、呼吸器、胸郭、横隔膜、頸部に着目し、神経学的、構造学的に関係のありそうな部位の問題を矯正するために施術を行った。
また、彼女には麦製品の摂取を控えてもらった。
そして彼女は3回目の施術から血圧が以前の値に戻っていた。
それからは血圧に関連する薬を彼女はやめて、1週間の様子を見たところ数値に変化はなかった。
しばらくして、彼女が再び来院した際には
「麦製品を食べるとやっぱり調子が悪い」
と言ったことが印象に残ったが、彼女にはグルテンの過敏症という問題があるのだろうと推測した。
しかしそれでも彼女の血圧は以前のままで上昇することはなかった。