子供が抱える問題とは

時々子供たちにカイロプラクティックを受けさせたいと言われる方々がいます。

子供たちは何か症状を訴えるわけでもなく、ほとんどの人達が健康体だと思っているでしょう。

 

先日小学校2年生の子供がやってきました。

親御さんが一度子供をみてもらいたいということでやってきたのですが、何か気になることはあるでしょうか?と尋ねたところ、特にない。と。

 

本人もしくは親御さんが気になっていることがあるから連れてこられる場合が多いのですが、今回のケースは少し違っていました。問診票を参考に身体検査、理学検査の結果を踏まえて、食事内容や不定愁訴についても考察してみました。

 

そこではそう目立った問題がみあたりませんでしたが、神経学的な検査を中心に、この子供の脳の発達状況、脳の活動などについて考察してみたところ、片方の足で立つとどうにも5秒程度しか立って体を維持することができないというものが一番目立っていました。反対側に至っては20秒以上片足で立っていることができるのに、明らかに違いがある結果が表れていました。

 

様々な検査を終えて、実際の施術を終えた頃。再び検査すると、両足ともに片足で立って15秒以上維持することができるようになっていました。

 

この子の場合には、成長過程でいくつかの問題点が聴取できましたが、それらは脳の発達、右脳左脳相互の情報交通を阻害する可能性があるものでした。そういったことを指摘して、今回のセッションを終えました。

 

 

症状がある場合には、症状の変化を指標にして関わっている体の問題を探していきますが、こうやって子供が将来抱える可能性のある問題を”探す”というのは小さなサインを拾っていきます。その子の体が発しているサインの種類や場所、程度によって将来の予想というのは異なってきますが、事前に改善させておくのは素晴らしいことですね。